聞き取り困難な子ども達
[出典]サリー・ウォード(イギリスの言語治療士)著
初版:2001年
生後9か月からの3か月間は、聞く力の発達のためにとても
大切な時期です。
うまくいけばこの時期の終わりまでに、選択的に聞くという、
いちばん大切な能力を身につけます。
選択的に聞く、とはまわりのすべての音の中から、聞きたく
ない音は無視し、聞きたい音だけを選び出して注意を向ける
力のことです。
生後1年になるころには、赤ちゃんはあまり気を散らさずに
話を聞くことができるようになり、どの音がどこから来ている
か、音源がわかってきます。
耳から得る音が意味を持ち始めたのです。
これがうまくいかないこどもが増えています。
しかも不幸なことに、この選んで聞く能力は、何年かたって
大きくなれば自然に身につくというものではありません。
選択的に聞く力がうまく育っていないことが、こどもの学習
障害の基盤にあるのではないか、と多くの学校の先生たちは
考えています。
ここ15年ほどの間、社会がだんだんうるさくなってくるに
つれて、この問題は大きくなってきています。
15年ほど前から、私は保育園の先生がこども達が話を聞けない
となげくのに気づいていました。
それから幼稚園の先生が、そして小学校の先生が、いまでは
中学校や高校の先生までが同じ悩みを抱えています。
私が15年前に行った9か月児の聞く力の調査では、20%の
こどもに重い「聞き取り困難」がありました。
その子どもたちは音を聞いたときに何の音かわかるという音の
レパートリーが本当に少ないため、音に意味を見いだせず、
聞こうとしなくなっていました。
音に反応しないために耳が聞こえないのではないかと思われた
子もたくさんいました。
大きい音や聞きなれない音でもまったく無視してしまうような、
不規則で一貫性のない反応をする子もいました。
そういうこども達はまわりの音の中から聞きたい音を選ぶこと
ができず、何かを見たり触ったりすることにちょっとでも気を
とられていると、全然聞くことができませんでした。
この子たちは、ことばとその意味を結びつけることができて
いませんでした。
この時期には当然獲得しているはずの力であるにもかかわらず、
でず。
声は解読できない暗号だと思っているようで、何よりも人の
声を無視することが多かったのです。
初版:2001年
生後9か月からの3か月間は、聞く力の発達のためにとても
大切な時期です。
うまくいけばこの時期の終わりまでに、選択的に聞くという、
いちばん大切な能力を身につけます。
選択的に聞く、とはまわりのすべての音の中から、聞きたく
ない音は無視し、聞きたい音だけを選び出して注意を向ける
力のことです。
生後1年になるころには、赤ちゃんはあまり気を散らさずに
話を聞くことができるようになり、どの音がどこから来ている
か、音源がわかってきます。
耳から得る音が意味を持ち始めたのです。
これがうまくいかないこどもが増えています。
しかも不幸なことに、この選んで聞く能力は、何年かたって
大きくなれば自然に身につくというものではありません。
選択的に聞く力がうまく育っていないことが、こどもの学習
障害の基盤にあるのではないか、と多くの学校の先生たちは
考えています。
ここ15年ほどの間、社会がだんだんうるさくなってくるに
つれて、この問題は大きくなってきています。
15年ほど前から、私は保育園の先生がこども達が話を聞けない
となげくのに気づいていました。
それから幼稚園の先生が、そして小学校の先生が、いまでは
中学校や高校の先生までが同じ悩みを抱えています。
私が15年前に行った9か月児の聞く力の調査では、20%の
こどもに重い「聞き取り困難」がありました。
その子どもたちは音を聞いたときに何の音かわかるという音の
レパートリーが本当に少ないため、音に意味を見いだせず、
聞こうとしなくなっていました。
音に反応しないために耳が聞こえないのではないかと思われた
子もたくさんいました。
大きい音や聞きなれない音でもまったく無視してしまうような、
不規則で一貫性のない反応をする子もいました。
そういうこども達はまわりの音の中から聞きたい音を選ぶこと
ができず、何かを見たり触ったりすることにちょっとでも気を
とられていると、全然聞くことができませんでした。
この子たちは、ことばとその意味を結びつけることができて
いませんでした。
この時期には当然獲得しているはずの力であるにもかかわらず、
でず。
声は解読できない暗号だと思っているようで、何よりも人の
声を無視することが多かったのです。
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