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両親の禁煙、乳児突然死を大幅減
朝日新聞 2007/05/31 より
[両親の禁煙、乳児突然死を大幅減]
両親の禁煙で、毎年少なくとも120人の赤ちゃんを救えます――
愛知県瀬戸市にある青山病院の小児科部長中川恒夫さん(54)
が、こんな試算を発表して禁煙の重要性を訴えている。
乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険性を大幅に減らせるから
というのだ。
5月31日は世界禁煙デー。
SIDSは、元気な赤ちゃんが眠っている間に急死する症状。
原因は特定されていないが、睡眠中に息苦しくなると自然に
呼吸しようとする「覚醒(かくせい)反応」が、うつぶせ寝や
受動喫煙などによって妨げられるからではないか、との説も
ある。
実際、うつぶせ寝や両親ら養育者の喫煙、人工乳保育などが
発症の危険性を高めることが分かっている。
80年代には2,000人に1人だった発症率は、うつぶせ寝が
減ったことなどから年々減少している。
それでも国内では毎年約200人の赤ちゃんが死亡。
厚生労働省の統計では、国内では1歳未満の乳児の死因で
3番目に多く、4,000〜5,000人に1人の割合に相当する。
中川さんは、世界保健機関(WHO)の調査に参加した
ニュージーランドの研究者によるデータをもとに、たばこを
吸うのが
(1)母親だけ
(2)父親だけ
(3)両親ともに
――の3通りの例でSIDS危険度を算出。
それぞれ、どちらも吸わない場合の4倍、1.5倍、10倍に
高くなると明らかにした。
さらに男女の喫煙率を加味して試算した結果、年間約120人
の赤ちゃんが親の喫煙を原因とするSIDSで死亡する計算に
なったという。
中川さんは「うつぶせ寝を避けることが広く知られた今、
SIDSの最大のリスクはたばこ。禁煙の動きがさらに広がって
ほしい」と話す。
東京女子医大の仁志田博司教授(新生児医学)は「計算上の
話だが、妊娠中の喫煙1本でも赤ちゃんに影響が及ぶことは
明らかになっている。
大人がたばこをやめることで救える赤ちゃんがいると認識
してもらえるデータになるのでは」と話している。
[出典]
http://www.asahi.com/health/news/NGY200705310004.html
-------------------------------------------------------------
現在、この乳幼児突然死症候群の半分は心筋の遺伝子異常に
よって起こるということがわかってきています。
心筋の遺伝子に異常があると途中で心臓がうまく動かなく
なり亡くなるということで、注意しなければいけません。
東大生でも昔体育の途中の亡くなった方がおり、小学校、
中学校でも運動の途中に亡くなったりしますが、それは
ほとんどが心筋の遺伝子異常のある方です。
普段は全く気が付かないのですが、急に運動をして亡くなる
ということがあります。
[コラム:うつ伏せ事件]
乳幼児突然死の半分も心筋の遺伝子異常が原因でしたが、
残りの半分の原因はわかりませんでした。
ところが、1番最初に発表された本文で紹介(本分省略)した
家系で、亡くなった赤ちゃんはすぐ近くの病院に運び込む
わけですが、3人目位までになると看護師さんは「なんで
あの家だけがこういうことになるんだろう? どうも死ぬ
状況がおかしい」ということに気が付きました。
1番最後のお子さんが病院に駆けつけてきたときにはまだ息が
あって、治療した結果元気になったのです。
そして帰るときお母さんに「うつ伏せで寝かせたら危ない
ですよ」とか「気を付けてくださいね」と指導して帰しました。
でも死んでしまったんです。
そのとき看護師さんは「どうも変だ。あんなに元気そうに
見えたのに」と思いました。
この当時はまだ遺伝子診断ができていなかったのですが、
赤ちゃんはすごく元気に見えたので、「なぜしぬんだろう」
とみんな非常に不審に思っていました。
そして1990年になり、このお母さんが「あの子供たちは実は
私が頭を強く押さえたんです」と言ったんです。
だから大問題になった。
1番最初に発表された家族例の母親が、「赤ちゃんが下向きに
寝ているときにちょっと強く押したかもしれない」と言ったの
です。
乳幼児突然死症候群はみんな殺人事件かもしれないという話に
なって、本当に遺伝性の家系の人たちにもそういう疑いが
かけられるようになってしまいました。
これはまずい。
仰向けに寝かせなければいけないとというようにだんだん
変わってきた。
[続きは・・・・・]遺伝子が明かす脳と心のからくり
[両親の禁煙、乳児突然死を大幅減]
両親の禁煙で、毎年少なくとも120人の赤ちゃんを救えます――
愛知県瀬戸市にある青山病院の小児科部長中川恒夫さん(54)
が、こんな試算を発表して禁煙の重要性を訴えている。
乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険性を大幅に減らせるから
というのだ。
5月31日は世界禁煙デー。
SIDSは、元気な赤ちゃんが眠っている間に急死する症状。
原因は特定されていないが、睡眠中に息苦しくなると自然に
呼吸しようとする「覚醒(かくせい)反応」が、うつぶせ寝や
受動喫煙などによって妨げられるからではないか、との説も
ある。
実際、うつぶせ寝や両親ら養育者の喫煙、人工乳保育などが
発症の危険性を高めることが分かっている。
80年代には2,000人に1人だった発症率は、うつぶせ寝が
減ったことなどから年々減少している。
それでも国内では毎年約200人の赤ちゃんが死亡。
厚生労働省の統計では、国内では1歳未満の乳児の死因で
3番目に多く、4,000〜5,000人に1人の割合に相当する。
中川さんは、世界保健機関(WHO)の調査に参加した
ニュージーランドの研究者によるデータをもとに、たばこを
吸うのが
(1)母親だけ
(2)父親だけ
(3)両親ともに
――の3通りの例でSIDS危険度を算出。
それぞれ、どちらも吸わない場合の4倍、1.5倍、10倍に
高くなると明らかにした。
さらに男女の喫煙率を加味して試算した結果、年間約120人
の赤ちゃんが親の喫煙を原因とするSIDSで死亡する計算に
なったという。
中川さんは「うつぶせ寝を避けることが広く知られた今、
SIDSの最大のリスクはたばこ。禁煙の動きがさらに広がって
ほしい」と話す。
東京女子医大の仁志田博司教授(新生児医学)は「計算上の
話だが、妊娠中の喫煙1本でも赤ちゃんに影響が及ぶことは
明らかになっている。
大人がたばこをやめることで救える赤ちゃんがいると認識
してもらえるデータになるのでは」と話している。
[出典]
http://www.asahi.com/health/news/NGY200705310004.html
-------------------------------------------------------------
現在、この乳幼児突然死症候群の半分は心筋の遺伝子異常に
よって起こるということがわかってきています。
心筋の遺伝子に異常があると途中で心臓がうまく動かなく
なり亡くなるということで、注意しなければいけません。
東大生でも昔体育の途中の亡くなった方がおり、小学校、
中学校でも運動の途中に亡くなったりしますが、それは
ほとんどが心筋の遺伝子異常のある方です。
普段は全く気が付かないのですが、急に運動をして亡くなる
ということがあります。
[コラム:うつ伏せ事件]
乳幼児突然死の半分も心筋の遺伝子異常が原因でしたが、
残りの半分の原因はわかりませんでした。
ところが、1番最初に発表された本文で紹介(本分省略)した
家系で、亡くなった赤ちゃんはすぐ近くの病院に運び込む
わけですが、3人目位までになると看護師さんは「なんで
あの家だけがこういうことになるんだろう? どうも死ぬ
状況がおかしい」ということに気が付きました。
1番最後のお子さんが病院に駆けつけてきたときにはまだ息が
あって、治療した結果元気になったのです。
そして帰るときお母さんに「うつ伏せで寝かせたら危ない
ですよ」とか「気を付けてくださいね」と指導して帰しました。
でも死んでしまったんです。
そのとき看護師さんは「どうも変だ。あんなに元気そうに
見えたのに」と思いました。
この当時はまだ遺伝子診断ができていなかったのですが、
赤ちゃんはすごく元気に見えたので、「なぜしぬんだろう」
とみんな非常に不審に思っていました。
そして1990年になり、このお母さんが「あの子供たちは実は
私が頭を強く押さえたんです」と言ったんです。
だから大問題になった。
1番最初に発表された家族例の母親が、「赤ちゃんが下向きに
寝ているときにちょっと強く押したかもしれない」と言ったの
です。
乳幼児突然死症候群はみんな殺人事件かもしれないという話に
なって、本当に遺伝性の家系の人たちにもそういう疑いが
かけられるようになってしまいました。
これはまずい。
仰向けに寝かせなければいけないとというようにだんだん
変わってきた。
[続きは・・・・・]遺伝子が明かす脳と心のからくり
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